桜島観光 桜島黒神埋没門柱
黒神埋没門柱の場所 鹿児島県鹿児島市黒神町
観光バスも立ち寄る有名な黒神埋没鳥居より200m程北側に位置。
地図 マピオンマップ GPS E=130.42.35 N=31.34.59
道路沿い海側に広くなった部分があり、駐車可。
南に200m程歩くと、埋没門柱があります。
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大正3年の桜島の大爆発で噴出した火山灰、軽石、溶岩で埋没した門柱
昭和33年 鹿児島県文化財(天然記念物)指定
この門柱はもともと地上2.5mの高さがあったようですが、僅かに上面を残すのみとなっております。
埋没鳥居 現地掲示資料より引用
大正の大噴火(黒神地区)
噴火前の状況
大正2年12月下旬から、旧噴火口南岳で盛んに水蒸気が噴出し、瀬戸、横山方面の井戸水が次第に減り始め、逆に白浜方面では井戸水が増えてきた。
有村では、爆発前に温泉の水が沸騰した。
大正3年●、たびたび地震があり、振動が感じられた。
翌、11日日には、地鳴りを伴う地震があいついだ。
地割れやがけ崩れがおこった。
噴火当時の状況
12日午前10時頃、赤水、横山の真上、海抜400m付近の中腹がすさまじい音を立てて爆発した。
しばらくして反対側鍋山付近中腹からも爆発が起こった。
その後、爆発は、ますます激しくなって噴煙は7千メートル以上にも達し、火山灰があたり一面に降り注いだ。
13日になると、東西2つの火口からいっせいに赤熱した溶岩が流れはじめた。
14日には、横山付近では城山の上、500mのところまで流れ出し、幅2000m、高さ40mにもおよび、横山、赤水の二つの村を埋めた。
15日には溶岩が海岸に達した。
19日には島全体をおおった。溶岩の速さは、毎時50cmであった。
鍋山付近では、瀬戸村、有村、脇村を埋め、1月30日頃には深さ70m幅400mの瀬戸の海峡を埋め尽くし、大隈半島と陸続きになった。
この大爆発による噴出物の総量は8億立方メートル(30億トン)と推定。
噴出後の測量によると、鹿児島湾まわりは、平均1.5mも土地が沈降していることがわかった。
鹿児島私立黒神小学校創立百周年記念誌より
昭和の大噴火(黒神地区)
昭和21年3月〜4月
3月9日、強い爆音と降灰。噴石を交えた大噴煙があがる。
有感の火山性地震はほとんど無し。溶岩の流出始まる。
17日、鹿児島湾が乳色の海となる。黒神地区は非難準備を開始する。
正午には、溶岩流が集落から1kmの松林まで長さ3Km、幅1Km、高さ10mから15mの壁を作って、一日約300mの速さで迫る。
18日、噴火口付近の麓は真っ黒い煙で覆われる。
黒神河原の溶岩流速は毎時12〜13m。
周囲の松林に崩れ落ちる灼熱の溶岩で一瞬にして緑の松が姿を消して行く。
19日、溶岩流は鍋山付近で3方向に分流する。
19日〜20日の間、一分間に数十回の鳴動あり、真っ赤な溶岩の火柱が夜空をこがす。
溶岩の流出速度は毎時6〜7mになる。
23日、溶岩は集落から450mの地点黒神岡に達する。
その高さ10mから30mに及ぶ。
集落の高齢者、子供、女性は非難を完了する。
各戸から一名ずつ壮者が残り、警備と後始末にあたる。
28日、灼熱の溶岩流、ついに黒神の民家3棟を押しつぶす。
29日、地区内の主な建物を撤去、島外に運び出す。
小学校、セメント工場も解体作業を始める。
4月3日、溶岩流は海岸線から約70mに迫り、ついに住屋敷地八割を埋没する。
4日、溶岩、海面に達する。
5日、溶岩、集落平地を埋め尽くす。
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