犬飼滝(犬飼の滝) / 鹿児島観光
犬飼滝の所在地 鹿児島県霧島市牧園町下中津川
地図
マップファンリンク
緯度経度 N=31.49.6.6 E=130.46.1.0
九州自動車道溝辺鹿児島空港ICから車で20分
公共交通
JR日豊本線国分駅からいわさきバス霧島いわさきホテル行きで23分、安楽橋下車、徒歩30分
犬飼滝の落差 36m 滝幅 21.8m 滝壺幅33.4m
“21世紀に残したい新鹿児島百景”第一位に選ばれている。
坂本龍馬が妻お龍と日本初の新婚旅行として、ここを訪れ、姉乙女宛に「蔭見(いんけん)の滝、其滝の巾五十間(約百メートル)」と書き送っています。(詳細はページ末参照)
県道470号線の道路脇に犬飼の滝の展望台(犬飼滝滝見台)があり、ここから下に滝を見る事が出来ます。
物足りないって方は、自然遊歩道を歩き、滝つぼ近くまで行く事をお奨めします。滝つぼ近くの滝見台へは、犬飼滝滝見台から、遊歩道の階段(結構急です)を10分程度歩くと行けます。
運動不足の方には、帰りの登りがちょっと辛いかも知れません(^^;)
まあ、ゆっくり休み休み休み歩けば大丈夫です。
この写真を撮影した日は、大雨の数日後で、水量もかない豊富で、滝見台でも水しぶきが凄く、カメラのレンズがくもらないよう、気にしつつ写真を撮るのに結構苦労しました。
奈良末期から平安初期の律令官僚、和気清麻呂公(733年-799年)が道鏡の皇位継承を阻んだ怒りを買ってこの地に流されたとされ、近くに史跡や、和気清麻呂公を祭神とする
和気神社があります。
県道を渡り、参道階段で5分程度で歩いて行けます。 車の場合茶色の道を通って行きます。
犬飼滝とゆかりの人々
天孫降臨神話の霧島山を源流として鹿児島湾へそそぐ天降川。
この地は急峻な地形により、激しい侵食を繰り返し深谷をなしている。
犬飼滝周辺には、渓谷に囲まれた出湯の里、新川渓谷温泉郷、和気神社など遺跡名勝があり、古来から多くの著名人が訪れている。
史実によると西暦769年(称徳天皇の御世)には、皇位争いをめぐり、道鏡の怒りにふれ和気清麻呂公がこの地に流され一年間滞在している。この間、和気公は、村の美女を生贄に供える河童祭の陋習を止めさせたほか、中津川の開削工事をし、人々や田園を守るため河川変更の大事業を行った。
1585年(天正13年)島津家の家老上井覚兼が、安楽、犬飼を訪れ日記に犬飼滝を詠んだ歌を記してからその後有名になり三州随一の名勝の地と言われるようになった。
和歌
曇りなく 日かけうつろふ 晴間にも さみたれ増る
滝の白糸(覚兼日記)
1843年(天保14年)薩摩藩編慕の「三国名勝図会」犬飼滝を紹介。 (下の犬飼瀑布図は拡大します。)
1866年(慶応2年)坂本龍馬・お龍夫妻がこの地を訪問。これが日本最初の新婚旅行といわれている。
二人は当時の自然環境豊かな霧島路を天降川の河口、浜之市から霧島山の源流まで登り、ついに高千穂の峰に至っている。
龍馬の姉 乙女への手紙
「此所は、もう大隅の国にて和気清麻呂が庵結びし所、陰見の滝其の布は十間も落ちて、中程には少しでもさわりなし。実、この世の外かと思われ候ほどのめずらしき所なり。此処に十日計も止まりあそび、谷川の流にて魚をつり、短筒をもちて鳥をうちなど、まことにおもしろかりし。」
霧島を訪れた文化人の代表的和歌
有明の 星は冴えつつ 霧島の 山の谷間に
霧たちわたる(若山牧水)
罪なくて 遠流に遇へる 清麻呂も 霧島にいて
聴きし滝音(与謝野鉄幹)
大きなる このしずけさや 高千穂の 峰のすべたる
あやつゆうぐれ(斎藤茂吉)
犬飼滝周辺は2000年(平成12年)「新鹿児島百景」の第一位に選定されました。
<案内板より>
犬飼滝遊歩道案内板と遊歩道(滝壺まで300m、歩いて10分)
滝幅 21.8m 滝高 36.0m 経度31.49.051438 緯度 129.16.03.3280 現地案内板より
犬飼の滝自然遊歩道 ・・・和気湯なども
妙見または安楽を起点に、杉木立の中を犬飼の滝・和気神社まで続く遊歩道(2.0km)。
奈良時代に道鏡との政争により、霧島市牧園町中津川に流されたと言われる和気清麻呂公ゆかりのコースで、途中、川原沿いに造られた和気湯(野湯/露天風呂)、和気公腰掛け石などもあります。
*和気湯についてはWeb検索等でお調べ下さい。(脱衣場などありませんので要注意。)
[写真はクリックすると別ウインドウで拡大します。]
県道沿いの展望所からの犬飼滝
(一部木の影になったりしておりますので、お時間に余裕があり、健脚でしたら、下まで降りることをお奨めします。)
滝つぼ近くの滝見台
(音・みずしぶき・迫力満点です。マイナスイオンもたっぷり!)
今回の写真は、滝の水量や躍動感を表現したく、シャッタースピードを早めにしてみました。
坂本龍馬が姉乙女宛に書いた手紙 より 犬飼の滝の部分をピックアップ
「蔭見の滝は五十問(100m) も落ちて中ほどには少しもさわりなし。
実にこの世の外かと思われ候ほどのめずらしきところなり」 と絶賛しています。
龍馬は、高さ36mの滝を五十間 (100m)と伝えているように、物事を大げさに表現する癖があったようです。
「犬飼滝」 を 「蔭見の滝」 と記しているのは、地元の人々との会話から龍馬が聞き取った 「インケンノタキ」に当て字をしたもので、乙女姉さんが読めるようにとカナを振っております。「犬飼滝」の壮大さをより鮮明に伝えたいという乙女姉さんへの配慮、地元の人々とのふれいあいを大切にしていたことなど、時代背景がうかがえる非常に面白い一文であると思えます。 (塩浸温泉龍馬公園でいただいたパンフレットより)
薩摩藩が江戸後期1843年(天保14年)に編纂した「三国名勝図会」に犬飼滝が紹介されていますが、「瀑布の高サ凡二十間」(約40m)と書かれているのでほぼ正確。
乙女さんに差し上げます。前々から申し上げていた妻のお龍は、私が寺田屋で襲われた時に機転をきかせてくれた私の恩人です。3月に京都での治療が終わり、龍と二人で鹿児島へ旅行することにしました。
霧島山へ行く途中、高さ50間(100メートル)ほどのめずらしい
陰見の滝(犬飼滝)というものを見ました。ここで10日ほど泊まって谷川で魚を釣り、ピストルで鳥を撃ったりして、大変楽しく過ごしました。それから山頂の「天の逆鉾」を見ようと妻とはるばる登りましたが、これがひどい道で、女の足には難しいようでしたが、やれやれと腰をたたいて登ると、右の絵のような思いもかけぬおかしな顔つきの天狗の面があり、二人で大笑いしました。山頂は、眺めもよく、
キリシマツツジが一面に咲いて、実に化粧をしたようでした。・・・・
*写真は龍馬の登ったミヤマキリシマの咲く頃撮影した
高千穂峰山頂より見た御鉢
塩浸温泉龍馬公園も車なら割りに近いので、坂本龍馬に興味のある方は行かれてみてはいかがでしょう。
鹿児島県で撮影したそのほかの滝
曽木の滝(大口市)
千里ヶ滝(千里の滝)(霧島市)
丸尾の滝(霧島市)
龍門滝(龍門の滝)(治木町)
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【 犬飼滝(犬飼の滝)の写真 | 鹿児島観光 】
〔
Photo Kagoshima-鹿児島観光写真について 〕
このサイトは、開設者(MORIMORI)が 鹿児島県の観光、鹿児島県の名所等々・・を写真で紹介するサイトで、同じ南九州の宮崎県の観光スポット等を紹介する「
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